どうして任天堂はCDを発売しないの?

 スーパーマリオギャラクシーのサントラが、クラブニンテンドーのプラチナ特典ということで、GMマニアの間で話題になっています。
 http://www.famitsu.com/game/news/1211966_1124.html

 この一報を聞いて、さて自分はどうだったか不安になりましたが、サイトで確認したところプラチナ会員でした。途中までポイント登録が面倒くさくなって放置してたんですが、良かった。

 この件に触れている掲示板やらブログを見て回るうちに、そういえば任天堂のゲームサントラについての考え方について、明確に答えられているソースが存在するのを思い出しました。
 http://www.nindori.com/books/backnumber/139.html
 Nintendo Dream 2005 11月号。
 マリオシリーズのサントラが目当てで買いました。さらに、「すぎやまこういち×近藤浩治」なんていうマニア必見の対談も載ってたりする雑誌なんですが…この話題はさておき。
 サントラの見解は「任天堂公式Q&A 任天堂の質問箱」に掲載されています。回答は、任天堂企画部の萩島さん。以下、全文引用。

 Question14 CDが売れなくなった時代
 どうして任天堂はCDを発売しないの? 山梨県ヨッシーさん
 A 任天堂がCDの発売元になったことはありません。
 これまではレコード会社さんなどから、「CD化をしたい」というようなお話をいただいて、ライセンスというカタチをとって発売していただいていました。でも、最近は一般のCDの売れ行きがあまりよくないというニュースを耳にされることも多いと思いますけど、それに加えて、もともとゲームサントラはそんなに売れる商品ではなかったんですね。せいぜい売れても、数千枚という規模なんです。CDをつくるのは、スタッフにも大変な手間をかけることになりますし、せっかくつくるのであれば、ゲームをより楽しんでいただけるような販売促進に結びつくような方法で、音楽という資産を活用すべきだと考えています。そこで、今回のニンドリさんのようなカタチで付録にしたり、小学館さんから出る『ちびロボ!』の攻略本にCDをつけたり、クラブニンテンドーの景品にしたり、あるいはNintendoモバイルを立ち上げたりと、より多くの人たちに任天堂サウンドを楽しんでいただけるようにしたいと考えています。任天堂にとっていちばん大事なのはゲームですし、プロモーションとして有効に活用していきたいと考えています。

 「サントラ出せ!」と任天堂に吠えても、「任天堂にとっていちばん大事なのはゲーム」と返されてしまえば、言い返せない…。しかし、サントラ好きとしては悲しいかな。社会人になってから、明らかに積みゲーが増え、ゲームをやらずにサントラをシリーズ買いやら作曲者買いするのが多くなってきた私ですが、そういうのもサントラが出ていることが前提であって、初回特典やらおまけという形でしか手に入れられない状態だとなかなか厳しい。
 とはいえ、おまけとはいえ世に出回ること自体奇跡、もとい、感謝すべきこととも言える。出回る以上、オークションやらで手に入れられることも不可能ではなくなる訳です。マリオギャラクシーについても、素直に登場は喜びましょう。そして、これの反響の大きさ(があると思われるが)をきっかけにクラブニンテンドーの景品としてでもよいからもっと別ゲームのラインアップが増えるべき。任天堂サウンドは、youtubeとかの演奏動画でも分かる通り、世界中にファンが存在します。もはや日本の文化遺産の域に達していると言っても言い過ぎではない。冗談ではなく。世界で一番有名な日本の曲は、スーパーマリオの「地上BGM」でしょうが。だから、もっと自分たちの作品を誇っていいし、景品でもいいからCDという形でたくさんリリースしてほしいんですよ。

 文体の統一もままならないまま勢いで書き連ねた本日のブログですが、つまり、このエントリーで私が最も何を主張したいかというと、ゲーム音楽の歴史史上最大級の祭りである、『大乱闘スマッシュブラザーズX』のサントラは頼みますよ…ってことだ。