真かまいたちの夜 感想1(ほぼネタバレなし)

 前回記事で、非常に満足と書いた。
 ミステリ編が終わって、気持ちが良いまま記事を書き、そのあと選択肢が増えたことに気づいたところがテンションのピークだった。そのあと、別の分岐を見て、別シナリオを読んでいくうちにテンションはどんどん下がっていくばかりだ。
 よさげだったミステリ編も結局はバリエーションが少なく、特に皆殺しルートも展開がほぼ一本なことがわかりがっかり。現在大体既読率90%越えくらいまで読んだが、サブシナリオがどれも酷い。はっきりいって意味不明の内容。さらに、どことなく漂うチープさ。物語・人物にどうも深みが感じられない。読み進めるのが苦痛。
 そもそもサブシナリオの一部テーマまで1をなぞる必要はあったのか。
 そういった意味では、1をまねたミステリ編はまだ見れたかもしれない。
 それでも、1をリスペクトするのはいいが、まねるに留まり、「真」ならではの良さが感じられない。

 表面上は好印象で、初回クリアで70〜80ぐらいだった満足度が、どんどん減点して30〜40になってしまった感じ。
 たぶん、100%になっても、この後公開するシナリオを見たとしても、微妙な印象が分かることは無いと思う。
 そして、その後はまた繰り返しプレイすることも無いような気がする。全体的にドラマの脚本を読んでいるようで、小説を読んでいる気がしない。それは、画面の3分の1ぐらいしかシナリオの表示域がないことからも、開発者からの何かの割り切り…例えば演出・ビジュアル重視とする、と言った方向性が垣間見えるが、どうも悪い方向に進んでしまったような。
 かまいたちの夜が復活したのは結構なことだが、これでは、素直に喜べない。何なら満足だったのか。かまいたちの夜って何なのだろう?