元テレビっ子の血が騒いだ2008年のFNS27時間テレビ

 久しぶりのブログ更新。仕事の都合などで夜間しか見られなかったけど、要所要所27時間テレビ見ました。
 良かった、の一言。

 物心ついた頃に加トちゃんケンちゃんごきげんテレビやっていて、元気が出るテレビとかお笑いウルトラクイズとかいわゆる昭和のバラエティーの洗礼を浴びて育っていると思う。
 そんな自分でも、最近は本当にテレビは見なくなってきていた。色んな理由はあるけど、魅力のない番組ばかりってのが正直なところで。昔はあんなに大好きだったのに、テレビ局とかに就職したいと思ったくらいに。親に怒られたりするぐらい見ていたのに。今や定年した親の方がテレビ漬けという状態。なんという皮肉。

 それでも、今年のは面白かった。
 仕事しなきゃと夜はしっかり寝たんですが、朝は付けっぱなしにしていた27時間テレビの列島カーペットの「熟女ラップ」で目覚め。「な、なんじゃこりゃー!!」としっかり目が覚めました。地方のゆるさが朝から炸裂。見たい見たいと後ろ髪引かれながら、会社へ。
 終盤のペンキ大騒動も賛否あるんだろうけど、一年に一回やるんなら、あれぐらいやってこそ記憶に残るし、印象深い。これ大丈夫か?とか思うけど、なんで全国のクレーマーの心配をしなきゃいけないんだとか思い直しつつ、実況スレを開きながら頭空っぽで楽しんだ。
 何がよかった?んだろう。何となく、全体的に、出演者が楽しんで、盛り上げて、精一杯馬鹿やって、ってのが伝わって、好感持てた。
 最近ネットをやる時間が明らかに増えてたり、馬鹿キャラ賞賛のクイズばっかりで萎えてたり、普通の番組でもなんか面白くなくって。もう、テレビダメなのかなとか本当に感じてた。でも、ああ、自分はテレビ、今でも好きなんだなぁって思った。
 制作側の都合とか色々あるんだろうけど、もっといい番組増えるといいなぁ。いい、ってのが何かはうまく言えないや。これが面白いと感じた最後のテレビバラエティーだったとしたら、寂しすぎる。

どうして任天堂はCDを発売しないの?

 スーパーマリオギャラクシーのサントラが、クラブニンテンドーのプラチナ特典ということで、GMマニアの間で話題になっています。
 http://www.famitsu.com/game/news/1211966_1124.html

 この一報を聞いて、さて自分はどうだったか不安になりましたが、サイトで確認したところプラチナ会員でした。途中までポイント登録が面倒くさくなって放置してたんですが、良かった。

 この件に触れている掲示板やらブログを見て回るうちに、そういえば任天堂のゲームサントラについての考え方について、明確に答えられているソースが存在するのを思い出しました。
 http://www.nindori.com/books/backnumber/139.html
 Nintendo Dream 2005 11月号。
 マリオシリーズのサントラが目当てで買いました。さらに、「すぎやまこういち×近藤浩治」なんていうマニア必見の対談も載ってたりする雑誌なんですが…この話題はさておき。
 サントラの見解は「任天堂公式Q&A 任天堂の質問箱」に掲載されています。回答は、任天堂企画部の萩島さん。以下、全文引用。

 Question14 CDが売れなくなった時代
 どうして任天堂はCDを発売しないの? 山梨県ヨッシーさん
 A 任天堂がCDの発売元になったことはありません。
 これまではレコード会社さんなどから、「CD化をしたい」というようなお話をいただいて、ライセンスというカタチをとって発売していただいていました。でも、最近は一般のCDの売れ行きがあまりよくないというニュースを耳にされることも多いと思いますけど、それに加えて、もともとゲームサントラはそんなに売れる商品ではなかったんですね。せいぜい売れても、数千枚という規模なんです。CDをつくるのは、スタッフにも大変な手間をかけることになりますし、せっかくつくるのであれば、ゲームをより楽しんでいただけるような販売促進に結びつくような方法で、音楽という資産を活用すべきだと考えています。そこで、今回のニンドリさんのようなカタチで付録にしたり、小学館さんから出る『ちびロボ!』の攻略本にCDをつけたり、クラブニンテンドーの景品にしたり、あるいはNintendoモバイルを立ち上げたりと、より多くの人たちに任天堂サウンドを楽しんでいただけるようにしたいと考えています。任天堂にとっていちばん大事なのはゲームですし、プロモーションとして有効に活用していきたいと考えています。

 「サントラ出せ!」と任天堂に吠えても、「任天堂にとっていちばん大事なのはゲーム」と返されてしまえば、言い返せない…。しかし、サントラ好きとしては悲しいかな。社会人になってから、明らかに積みゲーが増え、ゲームをやらずにサントラをシリーズ買いやら作曲者買いするのが多くなってきた私ですが、そういうのもサントラが出ていることが前提であって、初回特典やらおまけという形でしか手に入れられない状態だとなかなか厳しい。
 とはいえ、おまけとはいえ世に出回ること自体奇跡、もとい、感謝すべきこととも言える。出回る以上、オークションやらで手に入れられることも不可能ではなくなる訳です。マリオギャラクシーについても、素直に登場は喜びましょう。そして、これの反響の大きさ(があると思われるが)をきっかけにクラブニンテンドーの景品としてでもよいからもっと別ゲームのラインアップが増えるべき。任天堂サウンドは、youtubeとかの演奏動画でも分かる通り、世界中にファンが存在します。もはや日本の文化遺産の域に達していると言っても言い過ぎではない。冗談ではなく。世界で一番有名な日本の曲は、スーパーマリオの「地上BGM」でしょうが。だから、もっと自分たちの作品を誇っていいし、景品でもいいからCDという形でたくさんリリースしてほしいんですよ。

 文体の統一もままならないまま勢いで書き連ねた本日のブログですが、つまり、このエントリーで私が最も何を主張したいかというと、ゲーム音楽の歴史史上最大級の祭りである、『大乱闘スマッシュブラザーズX』のサントラは頼みますよ…ってことだ。

想像以上にしょぼい「ウミネ」

ヒーリングシアター ウミネ

ヒーリングシアター ウミネ

 実に半年振りくらいのブログ書き。他にも色々書きたいのがあったんだけど、とりあえずコレ。
 私は、ブルーフェチである。(中略)とにかく、青色に光る商品にときめく。
 で、たまたまネットしてるときに見つけたコレ。さっそく会社帰りに買ってきました。ちょっと光らせてみて感想…しょぼい! ちょっと高めの値段も含め、ブログで文句いいたくなったので書かせてください。

 まず、仕様について

  • 「オートOFFモード」
     電源が自動的に30分で切れる。全モード強制。 30分以上楽しみたければ、「タイマー延長モードボタン」を一回押すことでもう30分延長することができる。永久に光らせておく方法は、ない。手動で延長ボタンを押し続けるしかない。
  • 「外部入力モード」
     音楽プレイヤーをプラグで挿せば、ウミネからお気に入りの音楽が流れる。しかしながら、側面についているスピーカーから流れる音質はお世辞にも良いとは言えない。また、音楽に合わせてライトの動きも変化するというが。ちょっと試してみたところよくわかりませんでした。
  • 「ロケモード」
     深海やら森林やら砂浜モードをボタンで切り替え。場面に合わせてライトと音が変化する。音は、小鳥とかいるかの鳴き声、波の音。森林と深海はオリジナル?の音楽が流れる。これは癖もなくまぁいい感じ。だが、当然この2場面の音楽は固定。この環境音、外部入力モードと共存ができないため、つまり、ウミネから波の音を出しつつそのスピーカーで外部入力から音楽を同時に流せない。かなり中途半端。音楽は十人十色の好みはあるから、ここは効果音だけに絞って、好きな音楽+ウミネの効果音 という具合に役割分担できればよかったのに、どっちともつかない感じ。自分のやりたいこの「好きな音楽+環境音」を実現するには、プリセットされた音楽の鳴らないモードにし、音楽は音楽はコンポで流した方が良さそうだ…。


 肝心の、ライトの具合は…これまた微妙。光がそれほど強くないので、テーブルに置くとすると天井までは遠くうっすらと色のついたのが浮かび上がるような印象。本を読めるほど明るくないし、本当音楽流して瞑想するしかない。言っちゃ悪いですけど、ネットのイメージ画像ははっきり言って詐欺。あんなくっきりはっきり綺麗じゃないですわ。「波」とはっきりわかるくらい綺麗に写すには、かなりウミネを天井近くにまで設置しなくてはならない。しかし、それだと延長ボタンを気軽に押せない! 壁とかの近くに置けば、壁に綺麗に写るかな。

 あ、ちなみにこれに付属のフタを被せてインテリアライトとしても使えるのですが、これはかなり綺麗だと思いました。(最後にフォロー…)

 結論として、7000円の値段に見合う価値は…あまりないと思います。まだこれを点けて寝てないんで使ってみて評価は変わるかもしれないが。迷っている方。過度な期待は禁物。
 私、前アルバイトで業務用のムービングライトを扱っていたことがありまして、あんなのを想像していたもんだから、余計しょぼく見えているだけかもしれません。これは200万円するそうで…これと比べるものじゃないな。いやぁ、所詮ウミネがおもちゃと言われればそれまでなんだけど。

mixiとの書き分けについて

 前回ブログ更新してからまた放置を重ね、年が明けてしまった…。
 本当ははまったデカレンジャーを一話づつレビューしたり、関連グッズを書き連ねたりと熱く展開していくつもりがこの有様。飽きた訳ではないが、ちょっと忙しくて見るのを一旦止めてしまってから見事に習慣づかなかくなった。

 他にもブログ放置の理由があるんだけど、mixiに文章を書いていたっていうのがでかいと思う。
 まったく違うハンドルで去年の夏ぐらいからmixiやり始めました。でもプライベートとか内輪話とかしたくなくって、最近これが面白いとかそういうブログの延長のような使い方をしている。そのうちDSのこのソフトがどうだのWiiのこれが面白いだのゲーム周りのことまで書き始めて、いよいよここのブログとmixiの書き分けができなくなってしまった。mixiの文をそのまんまコピペなんてのもつまらんし、かといってもうmixiに書きなぐっちゃったし違う表現でまた書くのも面倒。そんなこんなで半年放置。

 でも、miximixiなりに書きづらい点もあり。やはりリアル知り合いがいるから、妙にネタの内容に気をつかってしまうこと。こっちとしてはマニアックに書きたい部分もあるのだが、どうもネタが通用しない隣のマイミクさんにこんな文読ませるのもなぁ〜なんて自制が働く。
 色々趣味とか気になることはあるけれど、自分のメイン趣味はやっぱり「ゲーム」なのであって、ここをマニアックに深く書ける場所も取っておきたいなあと思う。ブログに定期読者が欲しい訳じゃないが、読み手としても何かよくわからんブログは読む気しないだろうし、書き手としても、ちゃんと自分の中でもしっかり使い分けしないとこうやって放置することになるとみた。
 だから、mixiは薄く浅い話題を書き散らし、ここは色々わき道に逸れたけど、やっぱりゲームの話題メインで取り扱いたい。ってことでいらない過去記事は削除。デカレンジャー記事は迷ったけどとりあえず残します。何かゲーム買ったら、できるだけここで触れるようにしたい。そんな誓いをこめて2007年スタート。

13話「ハイヌーン・ドッグファイト」がヤバイ!

 今朝、デカレンジャー伝説の回と言われた13話「ハイヌーン・ドッグファイト」を見ました。

 やばい!やばい!やばい!
 本来「ヤバイ」なんて何の感想にもなっていないような単語を使いたくは無いんです。でも、この回だけは「ヤバイ」を使ってしまいたい!それほどに、熱い!熱い!熱い! 思わずフォントをデカくしたくなりたいくらいに! もう涙が出そうなくらいにカッコいい! 何でしょうこの畳み掛けるような燃える展開は。導入部分の事件発生をシンプルに抑えて、あとはアクションアクションアクション。特撮戦隊モノでのザコ100人切りは史上初?なんでしょうか。とにかくこれで熱くならないやつは男もとい漢じゃないよね。
 興奮冷めやらぬまま、2chの過去ログを漁る。一日でスレを丸々使いつぶしている。だいたい夜中12時回るまでに1500ほどの書き込みがあって、絶賛の嵐。私は他の戦隊モノは知らないのだが、「特撮史に残る」なんてのもちらほら。中でも

203 名前: 名無しより愛をこめて 04/05/09 19:53 id:KxHUNiaW

もう散々ボスのカコヨサは語られてるからいまさらだが言わせて、
戦隊もの、トータル1000話以上見てきたけど、今回のエピソード13に
会えたことにまず乾杯。たとえデカレンがヘタレて駄作呼ばわりされることになっても
今回の話だけは語り継ぐよ。デカレンジャーにエピソード13有り!ってな。

 通算1000話も見て来た戦隊玄人さんも13話を絶賛!

 過去ログ読んで、また熱い気持ちになったまま2回目の視聴開始!

 初回では気づかなかったが、100人切りのカウンターがきちんと映像とリンクしていたり、逆転時にかかるお決まりのテーマソング(ベタだがこれも鳥肌もの)の尺とデリートまでがぴったり合っていたりと、編集でも細かい拘りを随所に感じさせる回だった。いやぁ、良いものを見て無駄に日曜の朝がテンション高まりすぎた!

 本当は2年前の日付に合わせる為9月までに30話まで見ておきたいところだったんだけど、わざと引っ張って一週間に2話くらいのペースで12月までに追いつけばいいかなとも思えてきた。とりあえず明日から一週間は、13話のデカマスターのかっこよさの余韻に浸りながら日々過ごしますわ。

デカレンジャーのおかげで就職が決まりました。

 2年前の放送タイミングに合わせようと、9月の第2日曜日までにデカレンジャーを30話見る予定でしたが、まったくノルマをこなせていません。結論から言うと、まだ12話までです。
 というにも理由がありまして、私事なのですが、つい最近仕事が変わったのです。ドタバタしていて、ちょっとデカレンジャーに浸る余裕がありませんでした。

 振り返ると、就職が決まったのも偏にデカレンジャーのおかげと言っても過言ではありません。

 はぁ?気が狂ってるのかこの管理人、とおっしゃる前に。聞いてくださいよ。確かにデカレンジャーがすべて就職活動の成功に結びついたとは思ってません。デカレンジャーが面接講座やら職務経歴書の書き方を指導してくれた訳ではないですし。
 ただ、これだけ言えるのは、「燃える心」「高いモチベーション」という、もしかしたら最も重要な部分に、デカレンジャーのパワーが大きく担っていたのは私の中では動かしがたい事実ではあります。

 色々あって(ここは省略)前の会社を辞め、短い期間でしたがニートをしていました。これからどうしようかと不安な日々の中、突如巻き起こったデカレンジャー大ブーム。これはおもしれぇ!
 しかし気づいたのです。仕事を辞めてからは徐々にお金が減っていく日々。
 こんな無職のままじゃデカレンジャーグッズを満足に買えないではないかっ!!

 何という不純な就職活動の行動動機!まぁ100%これではないですよ。半分冗談。しかしながら、半分本気です。

 とりあえずお金の話は置いておいて、デカレンジャー、たった10話くらい見た状態だったけれど、本当に心から熱くなって、元気がみなぎった。OPテーマやEDテーマが一日中頭から離れず、無駄にテンション上がりっぱなしだった。「向かうところ敵なし〜♪」なんてね。まったく、年甲斐もなく幼稚園年長のなりきり男の子状態。

 単純なテーマ曲や戦闘シーンから来る熱さだけではない。前回触れたジャスミンの「自分を嫌いになってはいけない」という回から見られるような、製作者の熱いメッセージもモチベーションが高まった要素としては大きい。
 特に就職活動とデカレンジャーを語る上で欠かせないのが、第4話の「サイバー・ダイブ」。ここに仕事として取り組む姿勢として教訓となる名シーンがある。
 エリート街道まっしぐらだったデカブルーホージーは、仕事でミスをしてしまい、それをずっと引きずってしまう。なかなか普段の調子を取り戻さないホージーに対し、デカレッド・バンは激怒。ホージーに対してドロップキックを喰らわせる。やる気のないお前より、馬鹿でもやる気のある俺の方が役に立つ。だから(その仕事を)俺がやるんだ!とバンは言う。怒りからかプライドからか、バンの激励のおかげでホージーは覇気を取り戻し、仕事に再び取り掛かる。

 最初は誰だって何もわからない。言わば馬鹿だ。でも、大事なのは、取り組む姿勢。やる気。この精神は、仕事をする上では非常に大事だ。
 どうせ未経験だから、と怖気けずに、バンのようにやる気や熱意を見せれば、認められる時がやってくるはずだ。面接に落ち続けると、自然と失っていく勢いと自信。それを打破していかなければ成功はない。バンの姿勢、見習わなければ。


 デカレンジャーと出会ってから、テーマ曲、演技、メッセージ、前向きなメンバーたちに影響された。そして、(デカレンジャーグッズ欲しさもプラスされて)、勢いを衰えさせることなく就職活動に精を出し、無事、正社員として認められることができた。


 ありがとう、デカレンジャー

 次「ありがとう」って言うのは、最終回を見終わった後にしとこう。

第8話「レインボー・ビジョン」で泣いた

 ええ、泣きました。まだ序盤ですが、デカレンジャーで泣きましたとも。
 以下簡単なお話の説明。
 人の心を読めるジャスミンと、テレポート能力を持つエスパー少年のお話。特殊能力が原因でいじめを受けて心を閉ざしていた少年に、ジャスミンが語りかける。
 話は7話と8話前後編二つで完結。
 7話でジャスミンが「私はあなたの気持ちがわかる」と、幼少期のフラッシュバックされるシーンがあり、ここから何となく展開は読めてはいた。心が読めてしまう事で人間不信になったりしたんだろうかなぁと。展開読めたけど、それでも8話で泣いてしまった。

 8話回想シーン。
 学生時代、能力がコントロールできず、あらゆる周りの心の声が聞こえ、人間不信のジャスミン。親友と信じていた子にさえ心の中で罵られた傷心のジャスミンは、雨の中、アリエナイザーに襲われる。
 「目を開けたら死ぬんだ。…それでもいいかな。みんな私のこと気味悪がるし。友達なんか要らないし。死んでも…いいや」
 殺されかける寸前でボスに助けられるジャスミン

 「助けてくれなくても、良かったのに」

 自暴自棄になるジャスミンをボスが諭す。

 「君の力を好きになるべきだ。君自身が君の力を嫌っていちゃ、誰も君を好きにならない」
 「なれないよ!こんな自分なんか!」
 「俺が保証する。君はひとりぼっちじゃない。自分を嫌いになっちゃいけない」

。゚(゚´Д` ゚)゜。ウァァァン


 ジャスミンが少年にやさしく語りかけ、ついに少年は心を開いていく。物語は収束へ。
 ラストシーン、ジャスミンから少年へ。

 「あなた自身が、好きになれるあなたに、なろうとすればいいのよ」

 話としてはベタなのかもしれない。だろうけど、でもすごく心に染みた。素晴らしいお話を見せてもらった。脚本もさることながら、木下あゆ美さんの雨のシーンの演技・声、とても良かったです。

 私の昔話でもさせてくださいな。

 別に、この回みたいな酷いいじめを受けてた訳じゃない。でも、酷い人間不信になっていた時期が有った。
 小学校から中学前半までは、そこそこ活発で友達も多い好青年だったと思う。
 中学校中盤から、まあ思春期だからなんだろうけど、勉強とか友達づきあいとかが急に嫌になり、それで成績も下がったり、他人と衝突したり。そんな自分がどんどん嫌いになっていって、すべてが悪循環で、自分に自信が持てなくなっていった。
 高校に上がったころは、「人間なんてみんな酷いやつばっかりなんだ」なんて一点張りの人間不信MAXっぷりで、いや、「人間不信」っても自分自信さえも信じていないような状態。クラスメイトとも上辺の付き合い。心なんて閉ざしっぱなし。さらに加えて、勉強も高度になってきて、進学校だった上にさらにまったく勉強しないでゲームとかテレビばっかり見てるもんだから、成績は最下位クラス。自分に自信なんてまったく持てなくなって、しまいには、「自分は生きてる価値無い」「ああ死にたい」なんて考えてばっか。

 「ああ、死にたい。別に死んだって誰も悲しんだりしないでしょ」といつも思っていたあの頃の自分。
 「死んでもいいや」と、やけになったジャスミン
 完全に、ジャスミンと自分とが重なった。涙が止まらなかった。高校時代の自分を見ているようだった。そして、ボスが高校時代の自分にも語りかけているようだった。

 「自分を好きにならないと、誰も自分を好きにならない」そして、「好きじゃないなら、好きな自分に近づけばいい」…まったくその通りだ。自分と一番長く付き合っていくのは、何より自分自身そのものなのである。そこで、いつまでも嫌いだとウジウジしていてはいけない。好きな自分になれるように、努力していけばいいのである。だから、自分を嫌いになっちゃいけないのだ。


 大学に進学した私は、是非ともやってみたかった音楽系サークルに入り、思う存分楽しんだ。バイトもやった。色々活動や仕事をこなして、こんな一面もあるんだっていう自分の新たな発見の連続だった。多くの人と出会って、自分は変わっていった。かなり、性格は穏やかになったと思う。
 まだまだダメな部分ばっかりだけど、それでも昔ほど自分のことを嫌いじゃない。好きな部分も多くなった。


 「デカレンジャー」を通して送られる、大人たちから子ともたちへのメッセージ。いや、「子どもたちへ」と限定するのは止めよう。大人にだって、十分染み入るメッセージ。どれだけの大人が自分嫌いなのだろう。むしろ、純粋な子どもたちより、思春期から大人の人たちの方が、自分嫌いな人多いのではないだろうか。

 この「レインボー・ビジョン」、自分が人間不信MAXで腐っていた高校時代に、見たかった。タイムマシンに乗って、もしくは乗せて、見せてあげたい。そして言ってあげたい。「自分を嫌いになっちゃいけない」「好きな自分になればいい」と。
 もっと早いうちに立ち直っていたら、未来は変わったのかな。

 デカレンジャー、ただの子ども向け番組じゃないよ。侮れない。